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時を超えた手紙(シンキングラビット) [3DO]

「倉庫番」など
かつてPCソフトで活躍していた関西系ソフト会社、
シンキングラビットによる推理アドベンチャーゲームである本作は、
元々「カサブランカに愛を」というタイトルで
PC各機種版が発売されていました。

このカサブランカは花や都市の名前ではなく
もちろん「君の瞳に映った僕の瞳に乾杯・・・」(どうぶつの森)の元ネタにもなった
アメリカ映画を代表する作品のタイトルでして、
後期移植版はトラブルを避けてか
「時を超えた手紙」というタイトルに変更されました
(現在では映画「カサブランカ」の著作権は切れている模様)。

3DO版である本作は
(フロッピーに比べると)大容量メディアであるCD-ROMを活かした
台詞のフルヴォイス化と音楽の追加、
小説のカラー挿絵のようなイラストを取り込んだと思われる
グラフィックが特徴となっています。
ちなみに左右への移動時は
横長に描かれた大きな絵を左右にずらしていくという表示方法で、
よくあるゲームと違った味わいになっていました。
声の方は3DOの読み込みの遅さから
ヴォイス有りにするとテンポが悪くなってしまうのが難ですけれど、
音楽とヴォイスが有ることで雰囲気もさらにアップするので
我慢して有りにするのがいいんじゃないかと思います。

toki2.jpg
(イラストはこんな感じ)

本作の移動は目的地にひとっ飛びという訳ではなく
街の中を前後左右に進んでいくタイプです。
今頃のゲームだと3D表示でマッピングもしやすいのでしょうが
このゲームの場合はややクセのある移動なので
ちょっと迷いやすいかも知れません。
それから
パソコンと違って3DOにはテンキーが無いため
さすがに移動は「2」や「4」じゃ無いですけれど、
それが単に「前に進む」や「左に移動」となっただけとも言えるので
今頃の楽ちんなアドベンチャーに慣れきった方の場合
改めてプレイするのは大変じゃないかと思います。
それに加えて
アイテムの取り逃しで詰まったりするのも
昔のゲームらしい厳しさです。

さてストーリーですが、
グラフィックからも分かるように
海外への度重なる参戦や度の過ぎたアメリカ式資本主義などで疲弊してしまう以前の
いわゆる古き良きアメリカを舞台とした作品なのですけれど、
移植版のタイトルや元の副題「殺人者は時空を超えて」が示すように
時間移動を扱ったSF作品です。

行方不明になった友人から送られてきた、
「時間を研究している科学者の父が軍に脅されていること、
協力しようとしない父を動かすために娘の自分が狙われていること」
が書かれた日記を読んでさっそく行動をはじめた
デイリー・カサブランカの女性記者、ジェリーと同僚のロイが主人公であり、
プレイヤーは彼ら(と言っても別々に動かす訳じゃないけど)を動かして
時間を超えた謎にせまっていきます。

1945年と時間移動って何だか食い合わせが悪そうにも思えますが、
これが絶妙にフィットしており
何とも言えない雰囲気を醸し出してました。
内容も殺人事件の謎を追うというものなのですけれど、
殺伐とした感じのない
むしろ心温まるようなストーリーで
読後感がとても良かったです。

当時のPCゲームには
本作に限らず
こういう落ち着いた雰囲気の作品がいくつかありましたが、
最近はアナザーコードなど
ごくわずかになってしまい、
世相を反映しているのか
商業主義の弊害なのか
ちょっと寂しい今日この頃なのです。

toki.jpg

余談ですが・・・
久々に遊んでいたら
エンディングロール(スタッフのイラストが流れる)の途中で
昭和を超えたテレビが壊れてしまいました(涙)。

toki3.jpg


時を超えた手紙 【3DO】

時を超えた手紙 【3DO】

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Video Game



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Thunderbolt

どらおさん、はじめまして。
M_tさんのブログから飛んで来ました。

3DO版はPC版と違ってカラーなんですね。
初めて見ましたが、PC版とはまた違った趣があります。
スクリーンショットの画面はCD-ROM化で追加されたのでしょうね(PC-9801/8801版では無かったかと…)。

>台詞のフルヴォイス化と音楽の追加
ますます魅力が増して、ぜひやってみたい限りです。
3DO版が羨まし~い。
by Thunderbolt (2009-09-14 14:34) 

どらお

Thunderboltさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
自分もM_tさんのブログから
レトロコンピュータピープル 〔別館〕に伺ってましたが、
資料性も高くて凄いブログだと思います。

カラーといえばX68000版もカラーだったそうなんですけれど、
EGGの紹介を見た限りでは3DO版とはグラフィックが違っていたので
この手描き取り込み風は3DO版だけだったのかなと思います。
後にリバーヒルソフトから出た
リメイクのWin95版は資料が全くなくて分かりませんが・・・。
それから声の演出は
主人公ふたりのかけあいなど
声ならではの良さがありましたよ。
ただ、
向かいのおばちゃんどころか
ストーリーに全然絡まない店員にまで声があるので、
テンポが著しく悪くなってしまうのは痛し痒しでした。
by どらお (2009-09-14 22:56) 

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